
股関節が痛む主な原因として、次にのような関節疾患があります。
■ 変形性股関節症
先天性股関節脱臼(生まれつき股関節がずれている)や、臼蓋形成不全(骨盤の発育不全)などの場合に、体重の負荷によって軟骨が磨り減ってしまい、骨頭と臼蓋がこすれあうため、痛みや運動障害を招く病気です。
■ 関節リウマチ
関節リウマチのような関節炎は、関節の中にある膜が炎症を起こしてしまいます。
炎症により放出された化学物質が関節の軟骨や骨を壊し、痛みや腫れを引き起こします。
■ 骨頭壊死
大腿骨(太ももの骨)の骨頭が、血流障害のために、脆くなってつぶれてしまい、関節が変形・破壊される疾患です。
■ 外傷
事故などの衝撃など、外的な衝撃が原因で股関節脱臼や骨折を起こした場合、後遺症として関節疾患になることがあります。
■ 治療法
程度が軽い股関節の病気の場合は、投薬や理学運動療法といった保存的療法で症状を和らげることができます。
ただし、痛みが引かない場合や、歩行能力の回復が困難な場合、また関節リウマチが進行した場合には、人工股関節置換術などの手術療法が必要になります。